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・・・四季の祝祭、魂のかたわらに佇む者、音楽と色彩・・・

社名のIZARAはスペイン、バスク地方の言葉で「星雲」あるいは「銀河」を意味します。

イザラ書房の設立は 1969年に溯ります。

当初は、ブロッホ、アドルノなどのドイツ、フランクフルト学派の哲学書籍等の出版を行なっていました。

1980年代から、オーストリア出身の思想家、ルドルフ・シュタイナー(1861〜1925)が唱道した普遍人智学の翻訳出版を始め、

現在では、出版のほとんどが人智学=アントロポゾフィーに関係するものです。

今後もシュタイナーが訴えたかったテーマを暖かな魂のこもった形で皆様と共有できますことを望んでいます。



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■アントロポゾフィー医学から観た子どもの発達について
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アンダ・フラウマーネ=ヤッヘンス著/竹下哲生訳
Copyright 2015/A5版ガンダレ製本 64p/
ISBN978-4-7565-0127-1/
定価1,500円+税

【内容】

「子どもの成長の不思議」について、小児科医が話し言葉で分かり易く解説。愛情溢れる人間観察、体験的な人間理解から得た成長への眼差しは、子育てに愛と驚きをもたらす。


子どもの心と体の健康な発達は、親や教師の導きが必要であり、その為に大人は、子どもの成長についての理解が欠かせません。 何故なら親や教師によって導かれる健康な子ども時代が、心と体の結び付きを強め、自立した人格を育てるからです。 子どもは時間をかけ、心と精神を身体に結び付けつつ成長します。 その様な成長の理解に即した子ども時代の発達が、自発性と社会性、更には成人後の「豊かな人生」の基礎を築くのです。 -アンダ・フラウマーネ=ヤッヘンス


【訳者から】

人間の成長というのは、不思議なものです。自分の子どもの頃を思い出してみれば、誰でも「どうしてあんなに簡単なことが出来なかったんだろう」と不思議に思う一方で、その逆に「どうして子どもの頃に簡単に出来ていたことが、大人になって出来なくなったのだろう」と思うこともある筈です。

その様な意味で誰にでも子どもの頃に起きる「奇跡」のひとつが、二本の足で立って歩くということです。というのも「立つ」ということは、誰もが「知らない間に出来ている」ことだからです。

ところが人間は九歳くらいになると、この「当たり前の様に出来ていたこと」が出来なくなってしまいます。そして、これがアントロポゾフィーの人間観に於いて頻繁に扱われる「九歳の危機」と呼ばれているものなのです。それは神話的な世界観に於ける楽園からの追放であり、また教育学的に言うならば「子ども時代」の終焉なのです。

詰まり人間の成長とは、先ず「気が付いたら出来ていた」という恵みを受け、それから「出来ていたことが出来なくなった」という危機を体験し、それを「自分の力で乗り越える」という「三歩進んで二歩下がる」の繰り返しなのです。

ところが殆どの大人は、子ども時代のことは余り覚えていません。詰まり自分がどれだけ苦労して大人になったのかを、忘れてしまっているのです。だからこそ子どもに向き合う為には、成長する人間を理解する必要が有ります。

そして理解したことを、子どもと実際に接する中で「発見」することは楽しいものです。それまでは「謎」でしかなかった子どもの成長が、理解することで「喜び」に変わるからです。そういった理解は学校の教師は勿論のこと、子育てをする親にも求められていることだと言えるでしょう。

以下の文章はラトビアの小児科医であるアンダ・フラウマーネ=ヤッヘンスさんが2014年8月30日(土)に徳島県あわぎんホールで行った講演を編集したものです。

この講演はルドルフ・シュタイナーの思想である「アントロポゾフィー」の基礎的な知識がある聴衆に語られたものなので、「エーテル体」や「アストラル体」といった聞き慣れない用語が然したる説明も無く登場します。

よって巻末には、幾つかの専門用語(テクニカルターム)を説明する、訳者による「解説」が書かれています。

この長めの巻末付録はアンダさんの講演の「解説」である一方で、それは同時にアントロポゾフィーという思想を紹介するものでもあります。また関連書籍も紹介していますので、さらに詳しい内容に興味のある方は、シュタイナーの著作に手を伸ばして頂ければと思います。

2015年春 竹下哲生


【プロフィール】

アンダ・フラウマーネ=ヤッヘンス
1961年ラトビア共和国リェルヴァーデ生まれ。 小児科と小児神経医学を専門にリーガで学んだ後、ラトビア最初のシュタイナー学校の創立に携わり、立ち上げ後は学校医として勤務する。 1995年からアントロポゾフィー医療の研鑽を始め、2000年にリーガで診療所を開設する。2006年から2013年まて?はフィンランド(ヘルシンキの治療教育学校とラハティの治療教育施設) でも小児科医として活動し、2008年から2012年までの間にリーガ大学で医師の為のアントロポゾフィー医療習得課程を組織し、また講師としては国内外で活動している。

竹下 哲生
1981年香川県生まれ。2000年渡独。2002年キリスト者共同体神学校入学。 2004年体調不良により学業を中断し帰国。現在自宅で療養しながら四国でアントロポゾフィー活動に参加。 共著『親の仕事、教師の仕事 〜教育と社会形成〜』(SAKS-BOOKS)。訳書『キリスト存在と自我〜ルドルフ・シュタイナーのカルマ論〜(SAKS-BOOKS)、『アトピー性皮膚炎の理解とアントロポゾフィー医療入門』(SAKS-BOOKS)他。


【目次】

はじめに

第一章 三歳まで
昼夜のリズム
一歳:頭から立つ
二歳:言葉を喋る
三歳:内と外の境界

第二章 三歳から
世界に対する疑問
メルヒェン
エーテル体の誕生
抽象的な思考
共感
意志

第三章 九歳から
九歳

本当の「感情」の芽生え
大人になるということ

質疑応答
メルヒェンについて
服装について
シンボルについて

訳者による解説と補足
人間学
教育学
最初の三年
エーテル体
発生学
芸術と一般論 
posted by ・イザラ書房紹介 | 20:13 | ■新刊・増刷・おすすめ | comments(0) | trackbacks(0) |
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