イザラ書房
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・・・四季の祝祭、魂のかたわらに佇む者、音楽と色彩・・・

社名のIZARAはスペイン、バスク地方の言葉で「星雲」あるいは「銀河」を意味します。

イザラ書房の設立は 1969年に溯ります。

当初は、ブロッホ、アドルノなどのドイツ、フランクフルト学派の哲学書籍等の出版を行なっていました。

1980年代から、オーストリア出身の思想家、ルドルフ・シュタイナー(1861〜1925)が唱道した普遍人智学の翻訳出版を始め、

現在では、出版のほとんどが人智学=アントロポゾフィーに関係するものです。

今後もシュタイナーが訴えたかったテーマを暖かな魂のこもった形で皆様と共有できますことを望んでいます。



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■千年の水紋
千年の水 007 (4).jpg 
 
12月14日アドベント3週目の日曜日。

3本目のロウソクに火が灯される寒い冬日。

私が通っている工房あかねという知的障害者のためのNPOが群馬県高崎市を拠点として活動しているのですが、ここの代表の小柏桂子さんとそのダウン症の息子さん(画家)の洗礼式がこの日正午、アトリエのある聖公会のSt.オーガスティン教会で執り行われ、私も参列。その後、あわただしく湘南新宿ライン臨時便で新宿へ、そして舞台会場の新高円寺へと。


前回の「常世の水」、今回の「千年の水紋」の舞台会場となる新高円寺の堀の内能舞台は、劇場としてではなく、あくまで能役者のための練習の場。
しかし、戸板に描かれた老松の緑は青々しく、通常の観劇用の能舞台と比べてまったく遜色はありません。
椅子ではなくお座布団に座って茶菓をいただきながら観ることができるので、(これは普段はない特別サービス)寛げて親しみやすい雰囲気。

さて上記のような次第で、今回の第1部の演目には間に合わず、2部の途中から観る事に。

案内の方に静かに通された座敷席から見たのは、歌人の北久保まりこさんが、「禍蛇」の象徴である赤いヴェールを舞人の秦理絵さんに被せるところ。

前回9月27日の「常世の水」ではヴォイスヒーラーの渡辺満喜子さんがその役を。


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常世 白


「禍蛇」というのは、岡野玲子&夢枕獏著『陰陽師』の登場人物、白比丘尼の章に出てくるのですが、彼女は秦道満の分身ともいえる不思議な女性。
永遠の生命を持つが故に、30年に一度その身に積った滓=禍蛇を、安倍晴明のような特別な人物による特別な処置でお祓いしないと、その禍いが自身に及び、死ぬことができないので鬼と化してしまう、なかなかたいへんな業(十字架ともいえるもの)を持っているのですね。

たしか手塚治虫も『火の鳥』の中でこの白比丘尼を描いています。

それは自分のもとを訪れるものを拒むことなく癒し、惜しみなく自らを与える、聖化された女性性の象徴でもあります。

このテーマが生まれる前後にオイリュトミストの秦理絵さんが訪れた地は、京都上賀茂神社、下鴨神社、貴船神社。そして伊勢。
さらにこの夏の聖マリアカテドラルでの荘厳ミサ、ルルドの泉の無原罪の御宿りへの祈り。

それら全てへの祈りと、みずから彼の地に出向くことによって地上にその足跡を描き、“へんばい”によって繋がれた、宇宙神霊と交信する地球からのオイリュトミー。
それは地球に立つ、“不思議のメダイ”に刻まれた聖なる女性のイメージに連なります。

どこまでこの荘厳さ、その拡がりが及んでいくのか、計り知れないテーマを持った舞台といえるのではないでしょうか。


(「泉」:若狭から奈良・東大寺にのびる水脈と、地球の傷と癒しの泉水、マリアの聖性はこの「常世の水」の根幹テーマなのですが、たいへん複雑な正倉院御物文様のように浮かび沈み絡まっているので、次の機会にお知らせできれば幸いです。)


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新しき神楽としてのオイリュトミー舞台「常世の水」。
そしてそのヴァリエーションである今回の「千年の水紋」

演目は下記の通り。進化する神楽=オイリュトミーです。

〜シュタイナー学園や大学で多忙な業務をこなす中、日々インスピレーション、インテュイションを受け続け、それをオイリュトミーを通し舞台の形にしようと努力しつづける秦理絵さんに感動です。

また今回楽人としては初参加のパーカッショニスト永田砂知子さんの波紋音と、
笙と正倉院復元楽器・“う”の田島和枝さんお二人の奏でる、精妙でリズミカルな音色はぴったりと舞に寄り添い、
素晴らしい音空間で舞台と観客を包んでくださいました。

田島和枝さんを伶楽舎&ブライアン・イーノとの『陰陽師』CDで知り、永田砂知子さんの経歴には吉沢元治、デレク・ベイリーのお名前が!
(〜永田さん12月22日には新宿ピットインでのライブがあるとのことです。)

☆ ★ ☆ 

う〜ん、それにしても脈々と命の水を流し続ける河川の女神・弁財天女プリサラスヴァティーの加護の気配を私独りで再確認。

また、彼女ならではの独特の世界を感じさせてくれる現代歌人、北久保まりこさんの朗読は必聴だったのですが、間に合わなかったので角川書店から出ている和英対応の歌集『Cicada Forest(蝉の森)』を購入。そこには不思議な詩空間がありました。
  
 北久保まりこさん



舞人・秦理絵著『無数の銀河』こちら、新しい銀河が無窮の深宇宙で生まれてくるようなイメージが広がる素晴らしい歌集です。編集を受け持たせていただきました。どうぞ皆様のお手許に置いてじっくりと味わわれますように!

無数の銀河016.jpg 


【千年の水紋】プログラム 2008年12月14日(日曜日)
濤々会 堀の内能舞台


第一部 響きあう短歌・舞・笙・波紋音の世界
          1. メッセージ
          2. 希望の光
          3. 水迷宮

第二部 それぞれが織りなす「常世の水」
         1. 白椿
         2. 禍蛇
         3. 泉 若返(おち)の水



朗 読:北久保まりこ
舞 :秦理絵  
笙演奏:田島和枝 
波紋音演奏:永田砂知子
 

posted by ・イザラ書房紹介 | 12:11 | ■エッセイ・お知らせ | - | - |


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